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劇場先行上映第3章上映記念舞台挨拶 ロングレポート

アニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season」全国の映画館で行われている全3章形式の先行上映も、9月20日(金)からは、最終第3章がスタート。上映2日目の9月21日(土)には、丸の内ピカデリーで「アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season』第3章上映記念舞台挨拶」が開催。全国の一部上映館では、ライブビューイングも実施されました。
舞台挨拶には、関根 瞳さん(櫻木真乃役)、河野ひよりさん(小宮果穂役)、幸村恵理さん(黛 冬優子役) 、和久井 優さん(浅倉 透役)、池田ななこさん(アニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」プロデューサー)の5名が登壇。本編上映後の舞台挨拶だったこともあり、アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season』第3章のネタバレも含んだ登壇者全員の熱い作品愛を感じられるイベントとなりました。このレポートでは、全3回行われた舞台挨拶の中から1回目の模様を紹介していきます。

※本レポートには、本編のネタバレを含む可能性がございます。

 

『シャニアニ』のライブシーンに今までの軌跡を感じて嬉しかった

本編の上映が終わり、最初にスクリーン前に登場したのは、司会を務める池田プロデューサー。続いて、関根さん、河野さん、幸村さん、和久井さんも登場し、自己紹介を兼ねた挨拶に続き、トークパートが始まります。まずは、アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season』の第3章の上映が始まったことに対する、喜びなどをそれぞれに語った後、池田プロデューサーが、「『2nd season』の中でのお気に入りシーン」を質問。最初に勢いよく手を挙げた河野さんから順番に答えていきます。

河野「第3章を観て一番感動したのが、最終話(第12話)のライブシーンでした。私は、キャストのライブイベントの時、いつも2次元と3次元の橋渡し的なものを見出そうと模索していて。歌やダンスに特化しているわけではなく、お芝居ができるという私たちが舞台に立つ意味って何なんだろうと、ずっと考えてきたんです。でも、『シャニアニ』(アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』)のライブシーンは、動きのドラマチックさや、演出のホログラムの見え方、お客さんとの一体感など、ある意味、現実世界のライブではできないものになっていて。『シャニアニ』という世界の中で、みんなの気持ちがあれだけ一つになったステージができていることに、三次元(のライブ)からの橋渡しがあったからこそ生まれた二次元(のライブ)なんだ、みたいことを自分が勝手に受け取っちゃって。今までの軌跡みたいなものを感じて、すごく嬉しかったです」

幸村「ぴよちゃん(河野)のお話に私も同感という感じです。私たちがライブをして積み上げてきたものが、『シャニアニ』として映像化されたことによって、それぞれのアイドルの表情や動きの中に、どこかしらキャストの要素を感じるというか。もちろん、『このアイドルの正解はこう』というものはあるんですけど、その裏には(キャストが)アイドルと一緒に積み重ねてきた動きや表情とかも見える感じがしていて。みんなの積み上げてきたものが映像化によってさらに積み上げられ、相乗効果でどんどん良くなっていることを改めて感じることができました。

 

喋ってないところでも会話をしているような真乃と透

関根さんと和久井さんがお気に入りのシーンに挙げたのは、同じシーンでした。

和久井「私は、好きなシーンで言うと、ライブももちろんですけど、真乃ちゃんと透のシーンは外せないですね」

関根「(笑顔で手を挙げながら)一緒!」

和久井「そうだよね。あそこは、アフレコもかなりこだわって録っていただいたんです。元々、(『シャニアニ』の)アフレコ自体、あまり尺を気にせず、気持ちのままにやっていく方針ではあったんですけど。やっぱり、少し映像に合わせてやっていたんです。でも、ディレクターさんが『一旦、映像はまったく見ないでやってみましょう』っと言ってくださって。ゲームのときは、絵がないから気持ちのままにやらせていただけるので、そういう風に『いつも通りに、お二人の空気でやってください』と声をかけてもらいました」

関根「そうなんです。そもそも、この『シャニアニ』は、生っぽいところを大事に作っていこうということではあったんですけど、特に、透と真乃のシーンは、言葉の力なんだけど、言葉じゃない部分の力もあって……」

和久井「喋っていない間のところでも会話をしているような感じがすごくあって」

関根「そうそう。お互いが思っていたり、相手に伝えたかったりすることが、そのままじゃなくて違う形で(伝わったとして)も、絶対、お互いにとってプラスになっているという関係作りをどう表現していくかというシーンなので。私は、優ちゃんにも『ここって、こうかな?』とか聞かないようにして」

和久井「そんなに相談とかはしなかったよね」

関根「うん。透と真乃もきっとそうなんじゃないかなと思って。分からない部分もあって。でも、分かりたい気持ちがあるから素敵になっていく、みたいなところを一緒に作れたらなと思いました」

和久井「そこに音楽が載って、私たちが見ていた映像よりもさらにクオリティがアップして。映像からも、お芝居的に言葉数は少ないのにいろんな情報があふれていて、すごく好きなシーンだと思いました」

 

もっともっと広めていきたいと思う作品

池田プロデューサーは、トークパートの最後に、「『シャイニーカラーズ』のアニメ化は、皆さんの中で、どういう出来事でしたか?」と質問。

和久井「最初、私は自分事としてあまり捉えられてなかった感覚があって。物語の歴史が積み上がりすぎて、どの部分が描かれるのかなという気持ちもあり、ワクワクもしましたが、ずっと実感が湧きませんでした。それこそ、アフレコをした後も『本当になるの?』というドキドキがずっとあって。完パケをもらって、お家で観させていただいた時、『本当にアニメになってる!』って、そこでようやく実感が湧きました」

関根「私は、もう率直に嬉しかった。やっぱり、いつかはアニメになって欲しい気持ちはすごくあって。『アイマス』(『アイドルマスター』)の先輩方の作品もすごく素敵な作品ばかりなので、自分たちもその中に入っていきたいという気持ちはすごくありました。それに、(アニメの)新たな真乃やみんなに会えて、お芝居をもう一度やるのは、なかなかない経験なので」

河野「私は、最初は、どこまでの話をアニメにするのか分からなかったから、(『2nd season』から登場した)追加組にアフレコをしていることは知られてはいけないのかなって、勝手に気をつかっていました(笑)」

幸村「たしかに、まさか『2nd season』でこうやって(『ストレイライト』と『ノクチル』の物語も)切り取られるとは、思っていなくて。だって、コミュ(ゲームアプリのコミュニケーションパート)だけでも、膨大な数があるので。だから『12話じゃ足りない。もっとやって欲しい』って思っていたら、オリジナルまで含めてこんなに素敵にまとめていただき、素敵な作品に仕上がっていて。たくさんの方に、もっともっと広めていきたいと改めて思わせてくれる作品でした」

 

たくさんのところで真乃たちは生き続けています

トークパート後のメディア向けフォトセッションでは、プロデューサーにもお馴染みの「デビ太郎」の着ぐるみが登場。『1st season』から舞台挨拶の常連で、撮影会まで開催されているデビ太郎。『1st season』第1章の頃と比べると、移動するのも写真に写るのもスムーズになっている気がしました。告知のコーナーでは、発売中のスペシャルブックや、第3章2週目の入場者特典などが紹介。そして、最後は、登壇者全員が順番に挨拶をしていきます。

池田「調べてみたら、『1st season』第1章の舞台挨拶が去年の10月なので、まだ1年も経っていません。本当にあっという間で、かなり濃密な時間を過ごしてきたなと思っています。こうして、アニメ化まで応援してくださって、アイドルをプロデュースしていただいて、誠にありがとうございます。これからも、皆さんに楽しんでいただけることをいろいろと考えておりますので、引き続き『アイドルマスター シャイニーカラーズ』、そして、アイドルのプロデュースをよろしくお願いいたします」

関根「一旦、『2nd season』がおしまいということで、すごく寂しい気持ちはあるんです。でも、アニメだけではなく、たくさんのところで真乃たちは生き続けていますし、ゲームだったり、ライブだったりで、みんなの成長を見届けていただけたらなと思います。アニメにも好きなシーンがいっぱいあって、このままここで喋りたいくらいではあるんですけれど(笑)。きっと、皆さんも心の中に『ここが好きだな』ってところがあると思うので、またどこかで、その情報を交換できたらなと思います。きっと、何度も観ると発見できることもあるので、ぜひ何度も何度も観ていただきたいです。そして、引き続き283プロをプロデュースしていただけたらと思います」

河野「『2nd season』は、追加されたアイドルたちが出てくることもあるんですけど、作品の雰囲気を通して、プロデューサーさん(『アイドルマスター』シリーズのファンの総称)の成長譚にもなっているんじゃないかなと思っていて。今こうして、プロデューサーさんたちのことを見ていると、やっぱり、人の数だけの『プロデューサー生』とアイドルたちとの歩みがあるんだなってすごく実感しました。もちろん(アニメと)重なる部分もあるだろうし、それぞれの胸の中にしかない思い出もあるだろうとは思うのですが、それが今、劇場で一つになっていることが一番嬉しいことで。アニメが作られてとてもよかったな、こうして集まっていただけて良かったなと思っています。ぜひぜひ、自分の胸の中にいるアイドルたちとのこれまでの日々に問いかけながら、アニメにもそれを映し込んでいただけたらなと思います。ぜひ何度でも楽しんでください」

幸村「本当に、あっという間に過ぎていってしまいますね。私もびっくりです。アイドルたちの成長の仕方、どういうアイドルになっていくのかを大きくまとめた『2nd season』だったと思うし、これからもプロデューサーさん一人一人と一緒に支え合って、どんどん大きくなっていくと思います。しかも、これを観終わった後、また10月からテレビで観られちゃいますから。何度でも楽しんでいただける作品なので、劇場にもたくさん足を運んでいただければと思います」

和久井「ライブとかをしていても、生放送をしていても、プロデューサーさんって温かいなといつも思うんですけれど。今日こうしてたくさん集まっていただいた皆さんも、やっぱり温かくて。ニコニコなほんわり微笑を浮かべている方もいて、本当に皆さんに会えて嬉しいなと思いました。これからも透たちの、そして、283プロのみんなの成長を見守っていただけたら嬉しいなと思います」

大きな拍手の中、登壇者が順番に退場。こうして「アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season』第3章上映記念舞台挨拶」は、終了しました。

 

 

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